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Free,Flat,Fair インターネットで目指した世界
「インターネット」という言葉を聞いて仕事をしてきて、もう30年近くになる。自分の人生、紆余曲折あったけれど、ほぼこの世界とは切っても切れない。モノローグの世界からダイアローグへ。インターネットを通じて社会が変わっていく、そんな期待と希望を持ち続けてきた。
2024年も終わりを迎えつつある現在。果たしてその期待と希望は、どうであろうか。これまでのことを、ここに書き尽くすには、少々無理がある。いろんなことがあったし、ここ数年はさらなる変化の荒波で、どうなっていくのかはある程度予測がつくようで、全く違う結果になるかもしれない。まさに未知な世界のままである。
だけれども、この世界に長年いる身として、ずっと心がけてきたことがある。それは、インターネットを通じてFree,Flat,Fair,な社会をつくっていく、その一躍を担えたらという願いだ。
それゆえ、自分自身がFairでなければならないし、そのための思考と行動でもって、FreeでFlatな社会をつくっていこうと思った。それなら人生を懸けるに値するとも感じた。
これは四半世紀近く前、サイバーエージェントの会社概要冒頭、藤田社長の言葉。まさにこの言葉に集約されることを実現したいと思い、今でも孤軍奮闘している。
「インターネットは、これまでの価値観を一気に変えてしまう、無限の可能性を秘めています。なかでも、既成のヒエラルキーや閉鎖的なルールを完全にとりはらい、Free,Flat,Fair,な新しい社会、つまり、だれにでも自由に、公平にチャンスが与えられる社会を実現する可能性をもっています。(中略)誰にでも挑戦するチャンスのある新しい社会を創り出すこと、それこそが社会への貢献につながると信じております。」
日々いろんなことがある。不条理なことも、あきらめたくなることも多くある。小さな会社であるゆえ、どうにもならないことも、もちろんある。
だが、この志だけは忘れず、日々過ごしてきたし、その志の高さだけは誇れる。何も結果は出せていないかもしれない。それでも、堀文子さんのように「群れず、慣れず、頼らず」、これからも歩んでいきたい。
もう少しだけこの世界で自分にできることを精一杯。一滴の水でも波は起こせる。そう信じて歩んでいこう。